Shopify導入で成功したECサイト事例|顧客インサイトを活用して製品とコンバージョンを改善したT. Buckwheat Teaの事例

Amee Xu
May 27, 2024
  1. 【旅の始まり】そば茶の発見
  2. 【課題の克服】ゼロからブランドを築く
  3. 【Shopifyの導入】ブランドにとっての転機
  4. 【顧客フィードバックの力】Gojiberryが革新的な顧客インサイトを提供
  5. 【マーケティングの改善】Gojiberryで得たインサイトを活用
  6. 【未来を見据えて】ロヴィナの夢と起業家としてのアドバイス
  7. 【まとめ】Gojiberryとともに成長し続けるT. Buckwheat Tea

1. 旅の始まり:そば茶の発見

T. Buckwheat Tea とロヴィナ

ロヴィナの物語は、ロックダウン中に開催されたロンドンの自宅での誕生日パーティーで始まります。ディナーの最後に、ロヴィナは自身が育った日本から持ってきたそば茶を淹れました。そば茶を飲むのは彼女の家族の伝統で、そば茶を手にしながら会話をするのが日常でした。しかし今回のパーティーでは、このそば茶自体が話題の中心に。家族や友人たちはそば茶を大変気に入ったのです。これを見てロヴィナは、今までも日本からのお土産にそば茶を欲しいとリクエストされていたということに気づきました。そば茶は消化とダイエットを助けることで知られ、抗酸化物質がたっぷり含まれています。

そば茶は、より人気のある紅茶の陰に隠れがちですが、ロヴィナの心の中では特別な存在でした。その豊かでナッツのような風味、ほのかな甘み、そして健康効果は他に類を見ないものでしたが、英国市場ではほとんど知られていません。まさにこの瞬間がロヴィナにとってひらめきの瞬間でした。この隠れた宝石を、紅茶愛好家の国・イギリスに紹介できると気づいたのです。

‍2. 課題の克服:ゼロからブランドを築く

会社員から起業家へと転身したロヴィナは、ビジネスという未知の海に飛び込みました。始めるには、勇気と信念、勤勉さが必要でした。彼女はT. Buckwheat Teaの完璧なブレンドを見つける旅の中で、数々の困難に直面しました。適切なサプライヤーを見つけること、物流を管理すること、製品の品質を確保することなどの試練がありました。ロヴィナは世界中からお茶を取り寄せ、何百ものサンプルを味見し、完璧な一杯を見つけるまで試行錯誤を繰り返しました。

ある時ロヴィナがそば茶をまとめ買いしようとした時、おしゃれなパッケージ付きのお茶の最低注文数が5000袋から始まることを知りました。もちろん、当時の彼女にとってそれは現実的ではありませんでした。彼女は結局、控えめなステッカーが貼られた700袋のそば茶を追加料金を払って輸入しました。最初のロットは利益率はよくはありませんでしたが、ロヴィナは価格を公正に保ち、潜在的な顧客からのフィードバックを得ようと決心しました。

様々な困難があったにもかかわらず、ロヴィナの品質への揺るぎないこだわりによって、初回バッチの製品は成功しました。

‍3. Shopifyの導入:ブランドにとっての転機

英国認定のGreat Taste Awardを受賞

ロヴィナは最初のそば茶のロットが届き次第、販売チャネルを調査し始めました。彼女は、クラフハム・コモンのビレッジ・ホールフーズやノースロンドンのヘイラン・センターなどの健康・オーガニックの独立系食料品店にそば茶を導入することで、伝統的な小売業に参入しました。また、オックスフォード・ストリートのセルフリッジなど、大型高級店舗にも展開しています。彼女は見本市やイベントにも参加し、T. Buckwheat Teaは英国認定のGreat Taste Awardも受賞しました。

T. Buckwheat Teaの歩みは、ロヴィナがオンラインストアとしてShopifyを選んだときに大きく変わりました。彼女は、このプラットフォームが直感的でシンプルなため、EC事業を始める起業家にとって強い味方であると賞賛しています。Shopifyの簡単なセットアップと効率的な管理ツールにより、ロヴィナは「顧客に最高のそば茶を提供する」という自分の情熱に集中することができました。

‍4. 顧客フィードバックの力:Gojiberryが革新的な顧客インサイトを提供

顧客フィードバックにより得られたインサイトから顧客の好みを理解し、それに応じることは、ロヴィナの戦略の要となりました。最初は、見本市やイベントで口頭のフィードバックを得ることから始めました。その後、Klaviyo(クラビヨ)を使用したフィードバックフォーム付きの自動メールを導入しましたが、返信率が低いことに気づいたのです。ここで、Shopifyの購入後アンケートアプリである「Gojiberry(ゴジベリー)」が登場します。Gojiberryは彼女の顧客エンゲージメントへのアプローチを変革しました。Shopify上でダウンロードできる購入後アンケートアプリを通じて、ロヴィナはリアルタイムに貴重なインサイトを得ることができ、製品やマーケティング戦略の改善に役立てました。さらにこのアプリによって、彼女の調査への返信率は30%まで増加したのです。この顧客アンケートアプリは、顧客のニーズを理解し、効果的に対応する上で重要な役割を果たしました。

顧客フィードバックの影響は非常に大きいものでした。例えば、多くの顧客がグルテンアレルギーを持っており、「そば」という言葉が一般消費者を誤解させる可能性があることがアンケートによって分かりました。ですが実際は、そば茶には小麦やグルテンは含まれていません。このことを知ったロヴィナは、製品とウェブサイトの両方に「グルテンフリー」のラベルを貼るようにしました。

また、ロヴィナは多くの環境意識の高い顧客が、プラスチックティーバッグを含むお茶を購入することに反対していることも顧客フィードバックから知りました。これをきっかけとして、彼女はティーバッグをプラスチック製から完全に生分解性のコーンファイバー製に変えました。

‍5. マーケティングの改善:Gojiberryで得たインサイトを活用

Gojiberryで得られた顧客インサイトを武器に、ロヴィナはターゲットを絞ったマーケティングのキャンペーンを考案し、ブランドの新規顧客リーチと訴求力アップに成功しました。

例えば、彼女はグーグル広告に多額の費用がかかっていると考え、広告を止めようとしていました。しかし、Gojiberryの「マーケティング属性調査」によって、彼女の顧客のほとんどが実はグーグルの検索広告から来ていることがわかったのです。

Gojiberryの顧客アンケートを通じて、ロヴィナは顧客がどの販売チャネルを好み、どのように商品を発見し、どんな購入体験をしたかを知ることができました。これらの情報は、製品の改善から広告戦略まで、根拠ある決定を下すための指針となり、T. Buckwheat Teaが顧客の心に響く商品になる支えとなりました。

6.未来を見据えて:ロヴィナの夢と起業家としての知恵

ロヴィナのT. Buckwheat Teaに関する野望は、着実でありながら野心的です。彼女の夢は、焦点を絞った製品ラインを維持しながら、ブランドを世界的に「そば茶」の代名詞にすることです。そして「そば茶を家庭にあって当たり前のものにすること」をブランドのミッションとしています。

彼女が起業を目指す人々に対して贈るアドバイスは、「リスクを受け入れ、挫折から学び、旅を楽しむこと」です。ロヴィナの物語は、忍耐とビジョンの力を示していると言えるでしょう。

7. まとめ:Gojiberryとともに成長し続けるT. Buckwheat Tea

お茶の愛好家だったロヴィナが起業家として成功するまでの道のりは、情熱、強靭さ、そしてテクノロジーの戦略的活用によって実現した物語です。T. Buckwheat Teaのストーリーは、Gojiberryのインサイトによってさらに引き立てられ、売上アップを望むShopifyストアのオーナーにとって貴重な事例となるでしょう。これはシンプルなアイデアをビジネスとして大きく成長させた物語であり、自らのルーツと価値観に忠実であることを忘れないということでもあります。

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